帯状疱疹

<症状>
身体の左右のどちらか一方の神経に沿って、ピリピリ刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点や小さな水ぶくれが帯状に現れる疾患です。痛みには個人差があり「むずがゆい」「筋肉痛のような筋肉がずっとこわばったような感じ」「夜も眠れないの痛みで内科で検査してもらったけど異常なしと言われた。」など幅広く多彩です。
<原因>
子供の頃に水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスに感染すると水痘(みずぼうそう)になります。感染形式では集団生活での空気感染です。(または水痘の予防接種をする事で水痘は発症しなくても体の中にウイルスが入ってきます。)水ぼうそうが治った後もこのウイルスは体内の神経節に潜んでいます。これを潜伏感染と言います。免疫力が正常で健康な時は良いのですが、「加齢」や「ストレス」「過労」などが引き金になって免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再び活動し始めて神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症するのです。
<日常の注意点>
帯状疱疹にかかってしまったら・・・・・以下の事に注意して下さい。
*「できるだけ安静にしましょう。」帯状疱疹は疲労やストレスで免疫力が低下した時に起こります。免疫力を回復させるためにも十分な睡眠と栄養を取り、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。この期間は健康のためのウオーキング、やスポーツジム、激しい運動は控えましょう。(糖尿病などの持病がある方は、主治医の先生にもご相談の上、帯状疱疹が治癒するまで運動療法の一旦休止も必要な事があります。)
*「患部(赤い斑点や水ぶくれが出ているところ)を冷やさないようにしましょう。」帯状疱疹の痛みはウイルスによって起こった神経痛です。神経痛は冷やすと痛みが悪化します。患部を温めると痛みも和らぎます。できるだけ温めて血行を良くしましょう。使い捨てカイロや湯たんぽなどを使う場合は必ずタオルなどで巻いて直接皮膚に密着させないように気を付けて使って下さい。(低温火傷に気を付けて使って下さい。)
*「水ぶくれは破らないようにしましょう。」水ぶくれの下の皮膚は炎症により通常よりもろく弱くなっているので、そこに細菌感染を起こして傷の回復が遅れます。もし自然に破れてしまった場合は医師に必ずご相談下さい。
*「小さな子供との接触を避けましょう。」帯状疱疹は他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児(水痘ワクチン未接種も含む。)には水ぼうそうを発症させる可能性があります。
湿疹・じんましん

湿疹・じんましんは、皮膚の表面に炎症ができる病気で、皮膚病の中では比較的よくみられる病気です。湿疹になると皮膚の表面が赤くなってぶつぶつができたり、表面が荒くガサガサになったりします。
皮膚炎の原因は体内の免疫システムにあります。体には刺激に対する防御反応として免疫システムが働いており、体内に有害な遺物が入り込むと、それを除去しようとします。免疫機能は人間が生きていく上で欠かせないものですが、このシステムが過剰に働いてしまうと、湿疹などのアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
粉瘤(ふんりゅう)
<症状>
ドーム状に隆起する半円形の皮膚良性腫瘍である。大きさはそら豆台~鶏卵大の皮内~皮下のう腫。表面は常色または青みがかっていることもある。時に中央部に開口部(酸化した黒い皮脂が詰まったような外見)があり、強く圧迫するとここから腐臭を伴う黄白色粥状の内容物が出てくる事がある。触ると弾力があり指で簡単に潰す事は難しい。この段階では痛みなどの自覚症状は無いが、中央の開口部から細菌の二次感染が起こると赤く腫れて痛みが出てくる。*粉瘤が出来やすい部位は顔面、頚部、胸背部。陰のうに小豆大くらいの大きさのものが複数できることもある。
<原因>
毛包という体毛を包む鞘のような組織から発生する皮膚皮下良性腫瘍である。
<日常の注意点>
無症状で大きさが小さい場合は放置しても良い(ただし、顔面など目立つ場所の場合は小さいうちに早めに「形成外科」での治療をお勧めします。傷痕も小さくて済みます。)。開口部から二次感染が起こり痛みや腫れがある場合は皮膚科、形成外科などを受診して症状に合った処置をしてもらう事。自分で潰そうとすると炎症が悪化してしまうので絶対にしないこと(想像より深いところにあるのと被膜が丈夫なので潰せません。)**治療は皮下ののう胞(袋状のできもの)を局所麻酔下に全摘出する事である。
魚の目(鶏眼)

魚の目(鶏眼)とは足底、時には趾間(しかん。足の指の間)にできる圧痛が強い角質の塊である。
<症状>
足底特に足先に近い部分、時に趾間(足の指と指の間)にできる圧痛(押さえると感じる強い痛み)がある角質の塊。中心部は半透明でくさび形に尖り、そこに機械的刺激(靴による魚の目の部分を圧迫する事)が加わると尖った先端が真皮に刺さって痛みを感じる。
<原因>
原因不明。(靴との摩擦、微細な異物の迷入などが考えられる。)
<日常の注意点>
先端が狭い靴や素材が硬い靴を避ける。(自分の足の形に合ったゆとりのある靴を選びましょう。)、魚の目が出来やすい部分の靴底にインソールを貼って歩く時にかかる衝撃をあらかじめ和らげる。足の指の間にできる場合はシリコンなどでできたリング状の緩衝材をはめる事も有効。(ドラッグストアなどで購入するかネットなどでも入手できます。)
水虫
<原因>
皮膚の一番外側の角質層に白癬菌(はくせんきん)というカビが感染、増殖して起こる皮膚疾患です。白癬菌は「ケラチン」という角質層のタンパク質を栄養にして増殖します。人体の中で最も角質層が厚い「足の裏」が一番うつりやすい部位です。
<日常の注意点>
水虫の原因である「白癬菌」はカビの一種なのでジメジメしたところを好みます。共用の足ふき(プール、スポーツジム、温泉など)の使用を避ける。(マイ足ふき持参がお勧めです。)共用のスリッパの使用(どうしても使わないといけない時は裸足は避けましょう)。使用した場合は足を良く洗いましょう。家族など身近な人がすでに患者さんの場合はバスマットや履き物は共有しないようにしましょう。ご家庭のお風呂場の足ふきマットは良く洗って日光で干して乾燥させましょう。靴も同じ靴を履き続けず、履いた後は干したり、除湿剤を入れておき、靴の中も乾燥させる事も大切です。*水虫に見かけが似ていても水虫ではない皮膚病もあるので、自己判断で市販薬で治療はしないで必ず皮膚科医の診察、検査を受けて正しい治療をしましょう。一見、治ったように見えても実は弱っているだけで完治まで最低3ヶ月は必要です。1日2回しっかり塗り薬を塗りましょう。*軽石等は使用しないようにしましょう。
タコ(胼胝)
<症状>
繰り返す機械的刺激により限局性の角質増殖をおこした状態(鶏眼との違いは芯が無いので圧痛が無いこと)。
<原因>
繰り返す機械的刺激(摩擦、体重が同じところにかかるなど。)
<日常の注意点>
機械的刺激を減らす。(足底の場合はインソールの使用や、靴底が硬すぎないものを選ぶ)タコが出来やすい部分は外からの衝撃(硬いものが常に当たる、ぶつかる等)からのプロテクトが大切です。
アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因は、遺伝的原因とアレルギーが関わっているといわれています。正常な皮膚には、バリア機能が備わっており、外からの刺激から肌を守っております。この皮膚のバリア機能が低下すると、ハウスダストやダニ、花粉などのアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が侵入しやすく、また汗などの刺激に弱くなります。また、アレルギー以外にも生活習慣、ストレスなどのさまざまな要因もあります。まずは、ご来院いただき、何が原因なのかを知る事が重要です。
口唇ヘルペス

口唇ヘルペスとは単純ヘルペスウイルス(HSV)によって生じる皮膚粘膜の感染症である。
<症状>
わずかに赤みのある腫脹としてはじまり痛がゆい。その上に中央が陥凹した小水疱が集まって発生。やがて破れてびらんとなり、痂皮(かさぶた)を伴う。7~10日で赤い斑、褐色の色素沈着を残して治癒。しばしば同じ部位に再発する。
<原因>
単純ヘルペスウイルスの感染によって生じる皮膚粘膜の感染症で最も多い再感染病変。20~30代に好発する。
<日常の注意点>
誘因となるのは紫外線照射、感冒、ストレス、月経、性行為。疲労の蓄積による免疫力の低下がきっかけとなる。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは、頭や顔などの皮脂の分泌量が多い部分に湿疹ができる病気です。頭皮からフケ(白い粉状の皮膚片)がポロポロ落ちたり、しつこい痒みを伴ったりする症状が、いつまでも治らない場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。赤ちゃんから大人まで起こりうる病気ですが、生後2週~12週の乳児と思春期~40歳くらいの方に発症することが多いです。成人が発症すると、慢性的(いつ完治するか不明なくらい長期間続く)かつ再発性がある場合が多いです。
<症状>
脂漏性皮膚炎では、頭皮のフケが多くなったり、大きめのフケが頭皮にこびりついたりするような症状が見られます。また顔では、眉毛や、小鼻(鼻の周り)、こめかみ、耳の裏側などの皮脂の分泌量が多い部分が赤くなったり、油っぽい細かい皮がこびりついたりする症状が見られます。頭や顔に症状が出る方が多いですが、胸部やワキ、背中にも症状が出る方もいます。かゆみはない場合もあります。
軽症の場合は、乾燥肌やフケ症と思って、病院に行かずに放置してしまう方も多いかと思います。しかし悪化すると、硬い皮で覆われてしまったり、赤い円形の斑が出てきたりすることもあります。 一度症状が出ると自然に治るということは困難ですので、症状が悪化する前に皮膚科を受診することをお勧めします。
<原因>
脂漏性皮膚炎では、いまだ明確な原因はわかっていません。今のところは、以下のような原因が影響していると考えられています。
①入浴不足や洗顔不足による皮脂の蓄積
②マラセチア菌(皮脂の多い場所を好むカビ)の増殖
③寝不足などの生活サイクルの乱れ
④偏食(高脂肪食・肉食中心、ビタミンB群不足)
⑤過度のストレス
⑥遺伝
<日常の注意点>
脂漏性皮膚炎は、生活習慣の乱れが関係していることが多い病気です。ですので、生活習慣を改善していくことで症状が改善することもあります。栄養ある食事をとったり、ストレスや睡眠不足を避けたりすることで、悪化防止、症状の改善に繋がります。特に食事においては、ビタミンB群を多く含む食品(レバー、しじみ、牛乳、卵、 ほうれん草、トマト、キャベツ、シイタケなど)を積極的に取るように心がけることがよいでしょう。一方で皮膚に刺激をもたらすような、脂肪、糖分、コーヒー、アルコール、香辛料などのとりすぎには注意しましょう。
また皮脂が原因となっている病気ですので、適切な洗顔・洗髪で皮膚を清潔に保つことも重要です。さらに、自身に合っていないシャンプー・ボディーソープ等を使用していることが原因になっている場合には、買い替える必要があります。頭皮の状態は個人差も大きいので、ご自身に合ったものを探してみてください。最近では、抗真菌薬・ミコナゾール含有のシャンプー・リンスや洗顔石鹸を、ドラッグストアなどで購入することができます。すべての方に効果があるとは断言できませんが、試してみてもよいかと思います。
水疱瘡(水痘)
<症状>
前駆症状に微熱,頭痛、その後に米粒大の紅斑からはじまり、すぐに紅斑を伴う小水疱になる。小水疱は潰れてかさぶたになる。皮疹は頭部から顔、体、腕、下肢に及ぶ。口腔粘膜(舌、頬粘膜、口唇粘膜)に孤立性のアフタ(口内炎)も生じる。潜伏期14日。近年は水痘の予防接種もある。しかし接種後も十分な免疫が獲得できない時は発症することがあるが症状は軽度。いずれも抗ウイルス剤内服で治癒する。
<原因>
水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスに初感染して起こる。(初感染は気道感染、接触感染)感染力が強い。
<日常の注意点>
学校保健安全法の第二種感染症なので基本的には登園・登校停止になる。登校再開の目安は「全ての発疹がかさぶたになるまで」とされている。個人差はあるが大体、1週間くらいである。
凍瘡(しもやけ)

凍瘡(しもやけ)とは寒冷刺激に対する皮膚末梢血管の異常反応の症状。体質的素因があり、これに皮膚の温度低下、湿度上昇が加わり静脈性の末梢循環障害をきたす。
<症状>
足、手、耳、臀部など身体の末梢に起こる。暗赤色調の浮腫んで腫れぼったい状態。湿った紅斑。かゆみを伴う。まれに紅斑の上に水泡が生じ、びらん、潰瘍、角質増勢など二次的な変化を起こす。
<原因>
<日常の注意点>
保温、乾燥による予防。
伝染性膿痂疹(とびひ)
<症状>
乳児では鼻腔、被髪頭部から連続性の感染により生じやすく、小児では汗疹、虫刺されや擦過創(すりきず)に続発し、またアトピー性皮膚炎のようなかゆい皮膚を搔いているうちに発生する。幼児では鼻、口、耳の周囲から発生し急速に他の部位に拡大する(俗に言う「とびひ」)。初めは赤い表在性の水泡が破れてびらん面になり、痂皮(かさぶた)を伴う。
<原因>
主に黄色ブドウ球菌による表在性の可能性炎症。高温多湿の時期に多い小児の皮膚疾患。
<日常の注意点>
細菌感染なので、皮膚の清潔のためプール、海水浴、浴槽での入浴は治癒まで不可。シャワー浴のみ。
イボ

イボとは、皮膚から盛り上がっている小さなできもののことです。イボにはいくつか種類があり、最も一般的なものは、ウイルスが感染してできるイボです。これをウイルス性疣贅と呼びます。またもう1つ多いのが、紫外線や加齢が原因でできるイボです。
そしてウイルス性のイボ(ウイルス性疣贅)もまた、いくつかの種類に分かれています。一般的なものだと、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)、青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)、尖圭コンジローマ、伝染性軟属腫(水イボ)などがあります。
<症状>
盛り上がりのあるしこりが、足裏、足指、手のひら、手指などにができます。多くの場合、近い場所にいくつか同時に発生します。最初は足にイボができて、そのイボを触ることで手指や手のひらに症状が拡がってしまうこともよくあります。
薬局で買えるような市販薬を使うと、かえって症状が悪化してしまい、イボが大きくなってしまったり、別の部位に多発してしまったりすることがあります。イボができた時は広がる前に早めに皮膚科を受診しましょう。
<原因>
イボの原因は、おもにウイルスの感染です。皮膚にできた小さなキズからウィルスが入り込み、数か月の時間をかけてイボができます。キズができやすい手足や、アトピー性皮膚炎のお子さまがひっかいてしまいやすいヒジやワキの下にもできやすいです。
子どもに多くみられ、キズがつきやすい手足や、アトピー性皮膚炎の子どもの場合では、引っ掻くことが多いひじやわきの下などにもよくできます。
またイボには、みずイボ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)」という種類もありますが、原因となるウイルスや症状も異なるまったく別の病気になりますので、原因も異なります。
<日常の注意点>
イボを触った手でほかの場所を触ると、イボが他の場所にもできてしまいます。皮膚が荒れていたり、キズがあったりするとなおさらできやすいです。むやみに触ったり、自己判断での治療はしないようにしましょう。
イボが広がったり、悪化したりする前に早めに皮膚科を受診しましょう。
汗疱
<症状>
指の側面、手掌、足跡、手背に起こる小水疱が多発し、小水疱が乾くと細かい皮剥けが起こる。夏季に発症・増悪する。再発性。手掌、足底の多汗症と合併することが多い。
<原因>
掌蹠の小水疱の総称で、汗管の病的変化を伴うもの。
<日常の注意点>
剝けてきた皮膚を剥かない。爪切りや小ばさみで切る。
爪水虫(爪白癬)

爪白癬とは白癬菌という真菌(カビ)が原因となる感染症。爪白癬とは、足や手指に感染した白癬菌が放置され爪にまで広がったもの。俗称:爪水虫。
<症状>
*爪の幅いっぱいに爪の色が白色・黄色に変色し、爪が厚くなっている。
*爪の一部がくさび状に白色・黄色に変化している。
*爪の表面が白色に変化し、ざらざらしている。
*痛みやかゆみといった自覚症状がないため見過ごされやすい。
<原因>
足白癬の白癬菌が爪とその下の皮膚の間から侵入し増殖する。まれに爪の表面に直接侵入する。
<日常の注意点>
爪が完全に生え変わるまで手の爪は約半年、足の爪は約1年かかるので(年齢、爪の位置などでも異なる。)根気良く治療を続ける必要がある。足は毎日洗い、乾燥させる。靴や靴下も通気性の良いものを選ぶ。靴内を乾燥させることも大切なので毎日同じ靴ではなく何足かの靴を履き替える。軽石やナイロンタオルなどでこすると皮膚を傷つけるので優しく洗う。
*お風呂の足ふきマット、スリッパ、サンダルは共用しないこと。(洗濯する時は分けなくても良い)*完治したか素人目にはわかりにくいので薬の自己中止はしないこと。
*治療中の爪にはネイルエナメル、ジェルネイルは使用しないこと。
ジベルばら色粃糠疹
<症状>
はじめは体幹に1個、楕円形の境界明瞭で辺縁に紅斑落屑が目立つ皮疹。数日後に体幹中心から末梢へ拡大する爪甲大くらいの発疹。類円形で境界のやや明瞭な淡紅褐色斑で中心に鱗屑が付着している。顔や手足には皮疹は出ない。かゆみは個人差がある。2~3ヶ月で治癒し再発しない。内臓病変の合併は無し。
<原因>
不明
<日常の注意点>
入浴時皮疹を擦らないこと。皮疹の摩擦刺激は避ける。
水いぼ

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ、=水いぼ)とは伝染性軟属腫ウイルスの感染によって起こる。
<症状>
半米粒大~エンドウ豆大までの様々な大きさのドーム状に隆起する光沢のある常色の小結節。中心部に臍窩(くぼみ)がある。発生した皮膚に元から湿疹などの皮膚の炎症が存在する時はかゆみが生じる。小児に多い。
<原因>
伝染性軟属腫ウイルスが皮膚の微細な傷から感染して起こる。他人からあるいは自家接触により多発する。
<日常の注意点>
接触感染が主なので入浴後、またはプールなどの後の体を拭くタオルを共用しない。
酒さ(赤ら顔)

酒さ(赤ら顔)とは鼻や頬、額などに赤みやニキビのような症状が出る。皮膚症状に加えて火照りやヒリヒリ感などもみられる。30~50代に発症しやすい。男性より女性に多い傾向がある。
<症状>
症状により4種類の病型がある。
*紅斑毛細血管拡張型・・・顔が赤くなり毛細血管の広がりがみられ、火照りやヒリヒリ感がある。
*丘疹膿疱型・・・赤い盛り上がりや膿のたまったニキビのようなぶつぶつが見られる。火照りやヒリヒリ感もある。
*鼻瘤・・・鼻の皮膚が厚くなり、こぶのようなものができる。皮脂の分泌が多くなる。
*眼型・・・眼の充血、異物感やかゆみ、乾燥、まぶしさを感じる。
<原因>
不明
<日常の注意点>
酒さを悪化させる可能性があるものを避けること。悪化させる可能性があるもの・・・強い紫外線、高気温の天候、激しい運動、熱いお風呂、香辛料のきいた食べ物。暖かい・冷たい室内(寒暖差)、医薬品(ステロイド薬など)、特定の果物、野菜、心理的なストレス、風、アルコールの摂取、低気温の天候、湿気、特定のスキンケア製品、特定の化粧品、病気(健康状態が悪い時)、酢や油、調味液に漬け込んだ(マリネされた)肉、乳製品。
陥入爪
<症状>
爪が側甲郭にくい込み、歩行時に圧痛が生じる。変形して遊離した爪甲が側爪郭を損傷して化膿したり肉芽形成が起こる。
<原因>
つま先の狭い靴、硬い靴を履く事により、爪が側方より圧迫されて起こる。歩くときに体重や衝撃を受けやすい第1趾に生じることが多い。
<日常の注意点>
自分の足の形に合った靴を選ぶ(つま先にゆとりのあるもの)。履いていて親指が痛くなる靴は無理に使用しない。*症状が悪化するので深爪をしない。
乾燥肌(乾皮症)
<症状>
皮膚の恒常性を損なう疾患、加齢、入浴時の洗いすぎなどの生活習慣を背景に皮脂や汗の分泌が減少し、皮膚が乾燥してツヤが無くなりキメが粗くなった状態の事。皮膚のバリア機能が低下しているため、外的刺激を受けやすい。下腿伸側(いわゆる「弁慶の泣き所」)、大腿部、わき腹、腰部、両肩、腕(伸側)に起こりやすい。
*皮膚の恒常性を損なう疾患とは・・・糖尿病、腎不全による人工透析、神経学的症候、遺伝的体質などの基礎疾患や一部ガン治療薬などによる皮膚の乾燥など。
<原因>
正常な皮膚では角質細胞や皮脂、天然保湿成分、角質細胞間脂質によって水分を保持されているので肌にツヤがあり滑らかな状態である。しかし乾燥肌(乾皮症)では皮脂、発汗、天然保湿成分、角質間細胞脂質が減少し、角質層に亀裂が生じてさらに水分の蒸発が酷くなり外的刺激を受けやすくなる。外的刺激を受け続けると湿疹を生じやすい。
<日常の注意点>
*入浴時は泡立てた洗浄剤で皮膚を優しく洗い、良くすすぐ。温度はぬるめ(40℃付近)が適している。
*十分な量の保湿外用剤を塗る(塗ったところにティッシュペーパーが貼りつく位にたっぷりと。)。脱衣所に保湿剤を常備して、入浴後体を拭いた直後(衣服を着る前)に塗るようにする(塗り忘れ防止に)。
*乾いたらその都度保湿剤を塗る。
*暖房の極端な温度設定を避けて住環境の温度変化を少なくする。
*空気の乾燥に対して加湿が有効な場合もある。
*通気性が良く柔軟性のある衣服を着る。
多汗症

多汗症とは、体温調節の役割(汗をかくことで体温を下げる)を担うエクリン汗腺の機能亢進により必要以上に汗をかくこと。全身の発汗量が増加する全身性多汗症と体の一部のみの発汗量が増加する局所性多汗症がある。手掌、足底、腋窩に温熱や精神的な負荷、またそれらによらずに大量の発汗が起こり、日常生活に支障をきたす状態を原発性局所多汗症と診断する。
<症状>
局所多汗症には、手掌、足底、頭部、顔面、腋窩の多汗症がある。特に腋窩多汗症の社会的苦痛は他人からの見た目ということに集中し、労働上の不都合を伴うことは少ない。
診断基準には
(1)最初に症状が出るのは25歳以下であること
(2)対称性に発汗がみられること
(3)睡眠中は発汗が止まっていること
(4)1週間に1回以上、多汗のエピソードがあること
(5)家族歴がみられること
(6)それらによって日常生活に支障を来すこと
の6項目である。局所的な発汗が明らかな原因がないまま6か月以上認められ、上記6項目のうち2項目以上があてはまると原発性多汗症と診断される。
<原因>
精神的なストレスや緊張がきっかけとなる。
<日常の注意点>
最近では原発性多汗症に対して保険診療でも処方できるソフロニウム臭化物の外用剤が発売されている。
ニキビ(尋常性ざ瘡)

<症状>
ニキビはコメド(面皰)から始まり、赤く盛り上がった紅色丘疹(赤ニキビ)や膿のたまった膿疱(黄色ニキビ)になる。炎症を放置するとニキビ跡を残す事がある。ニキビ跡も症状色々あり(赤みが残る、萎縮性瘢痕など)、跡の治療に時間がかかることもあるので、早期治療が好ましい。(保険外では*炎症性のニキビ・・・イオントフォレーシス*赤み・・・IPL照射、アクネスカー(凹んだニキビ跡)・・・ZOスキンプログラムなどを併用することもある。)
<原因>
*男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること。(第二次性徴との関連。思春期)
*古い角質がつまることで毛穴をふさぐ。(毛包漏斗部角化異常)
*毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ桿菌など)が増殖すること。
<日常の注意点>
*第二次性徴に伴う皮膚症状なので、洗顔・外用薬の使い方を理解し過剰な洗浄は避ける。病院で処方される塗り薬の中には途中、赤みが出たり、皮むけが起こる薬剤もあるが、医師の指導下で正しく使用方法をマスターすると早期治療につながる。強い作用の薬には日焼け止めの併用を必要とするものもある。治療中に皮膚が薄くなり、紫外線に対する抵抗性が落ちることが使用の理由である。紫外線を弱った状態の皮膚にそのまま当たると将来的にシミ、クスミの原因になる。*思春期にニキビに無縁だった人が成人してから悩まされるニキビは多くは化粧品由来の「コスメティック・アクネ」と言われるものである。クレンジング剤や、保湿剤、美容液などにオイル成分(ホホバオイル、スクワランオイル、ミネラルオイルなど。鉱物油でなくてもすべてニキビの原因になり得る)が含まれるものが原因になることが多い。アクネ菌に対して外から栄養(油分)を与えるために起こるので化粧品の選択時は成分に気を付けることが重要である。これらを併用することで外用薬の効果を阻害することもある。
巻き爪

巻き爪とは爪の端が内側に巻き込んだ変形の事を言う。
<症状>
初期は爪先の先端の炎症で痛みと発赤が見られる。歩くたびに体重がかかり、強い痛みを感じることがある。爪先の炎症が起こると皮膚の浮腫によりさらに爪の食い込みが進み爪の横の皮膚に炎症性の肉芽腫を形成し、さらに強い痛みが生じる。さらに進行すると爪先が化膿し、陥入部周囲の皮膚の発赤、腫脹、膿の貯留等がみられる。
<原因>
深爪や不適切な靴選び。先端の細くなった靴やハイヒールで爪が圧迫される。逆にゆるい靴でも靴の中で足が滑り、結果的に爪を圧迫することに繋がる。
<日常の注意点>
*爪切りは必ずスクエアカット(皮膚から水平に切って角を残す切り方)。特に爪の端の部分を切り過ぎないように気を付けること。
*適切なサイズの靴を履くことも重要で特にハイヒールのようなつま先が急に狭くなっている形の靴は第1趾と第5趾の両側に強い圧力がかかってしまうので、できるだけ避ける。
*爪白癬の合併した例は爪白癬の症状による爪肥厚もあるため、そちらの治療も行う。
虫刺され(虫刺性皮膚炎)

虫刺され(虫刺性皮膚炎)とは。身の回りの虫によって皮膚に生じる炎症。
<症状>
原因となる虫によって異なる。
<原因>
*刺す虫・・・スズメバチ、アシナガバチ:刺された直後に激痛かあり、刺された部位を含めて腫れる。(アナフィラキシー症状に要注意)、ミツバチ・・・刺された直後、毒針が刺さっている。(アナフィラキシー症状に要注意)。
*血を吸う虫・・・ネコノミ、トコジラミ、イエダニ、マダニ、カ(蚊)ヒトスジシマカ、アカイエカ、ブユ、ヌカガ、アブ。
*触れると皮膚炎を起こす虫。ドクガ(毒針毛による皮膚炎)・・・チャドクガ、モンシロドクガ、ドクガ。イラガ(毒棘による皮膚炎)・・・ヒロヘリアオイラガ、イラガ、ヒメクロイラガ。ヒロヘリアオイラガ(繭の毒毛針による皮膚炎)
<日常の注意点>
草むらや屋外に出かける時は肌の露出をできるだけ少なくする。虫除けスプレーなどの併用も有効である。ノミなどペットに寄生する虫の場合は獣医師によるペットの駆虫も重要である。
*治療はいずれもステロイド軟こう外用とかゆみが強い時は抗ヒスタミン薬内服である。アナフィラキシー症状(呼吸困難、血圧低下、冷や汗、悪寒、腹痛など)を起こした時は救急搬送が望ましい。上記以外の注意点として、吸血する虫の中には炎症症状以外に他の病気を媒介してさらに重篤な病気(マダニ・・・特発性血小板減少症を発症するウイルスを媒介。
ツツガムシ病・・・ツツガムシ幼虫に媒介されたリケッチア感染症。いずれも高熱、全身倦怠感など全身症状を起こす。)を併発することもあるため、できるだけ刺されないように肌の露出を避ける。
褥瘡(床ずれ)

<症状>
圧迫を受けた部位に紅斑、浮腫、硬結が生じ、やがて皮膚潰瘍になる。水泡形成を経て皮膚潰瘍になることもある。潰瘍の深さは様々であり、骨まで達する場合、関節内、直腸、膣に及ぶ事もある。病巣は見かけよりはるかに広い場合が多い。
<原因>
持続的圧迫による皮膚と皮下組織の壊死。自力で体位変換ができない患者(寝たきり、脳卒中、脊髄損傷患者など)に多い。骨が外から触れやすい部位に好発する。
*後頭部、肩甲骨部、両肘、臀部(仙骨部)、両踵部。
<日常の注意点>
適度な体位変換(大体、2時間おき)、円座、減圧マットレス、褥瘡予防のマットレスの早期導入が望ましい。褥瘡患者はサルコペニア、フレイルの低下と密接に関係するため、機能改善を目的としたリハビリも推奨される。
*サルコペニアの原因:原発性・・・加齢。二次性・・・
(1)活動によるサルコペニア・・・寝たきり、廃用性萎縮、無重力。
(2)栄養によるサルコペニア・・・飢餓、エネルギー接種不足。
(3)疾患によるサルコペニア・・・侵襲:急性疾患:炎症(手術、外傷、急性感染症)、悪液質:慢性疾患炎症・・・がん、慢性心不全、呼吸不全、腎不全、肝不全、膠原病、慢性感染症など。原疾患・・・筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発生筋炎、甲状腺機能亢進症など。
*フレイル・・・
(1)体重減少
(2)主観的疲労感
(3)日常生活活動量の低下
(4)身体能力(歩行速度)の低下
(5)筋力(握力)の低下。
(1)~(5)のうち3項目以上が該当すれば「フレイル」。1~2項目該当で「前フレイル」。
掌蹠膿疱症

<症状>
手掌、足底に対称性に無菌性の膿疱が散在性あるいは集簇して発生する。(手掌だけ、足底だけの時もある。)そう痒を伴う。皮疹は軽快と増悪を繰り返し慢性に経過する。手掌は母指球側、小指球側に多く、足底では土踏まずに好発する。爪の天上陥凹、横溝形成、変形などを起こす事もある。
<原因>
全例では無いが、病巣感染(慢性扁桃炎、歯周病)との関連が多い。病巣の治療(扁桃腺摘出術、歯周病の治療)などで軽快する事がある。
<日常の注意点>
*喫煙者は禁煙。
やけど(火傷)

やけど(火傷)とは、皮膚に高温の液体や蒸気、金属、炎、紫外線、化学物質が触れることによって皮膚やその下に存在する皮下組織にダメージを起こす外傷のこと。
<症状>
やけどはダメージが及ぶ皮膚の深さによって1度~3度に分類される。
(1度熱傷)・・・皮膚のごく浅い表皮と呼ばれる部位のみにダメージが及んだやけど。皮膚の赤みやむくみなどが生じてヒリヒリした痛みを感じる。数日で治癒し、ほとんど痕も残らないとされる。
(浅達性Ⅱ度熱傷)・・・表皮の奥にある真皮までダメージが及んだやけど。水泡ができたり強い痛みを感じる。治癒まで1~2週間。炎症後色素沈着が残ることがある。
(深達性Ⅱ度熱傷)・・・浅達性Ⅱ度よりも真皮のさらに奥までダメージが及んだやけど。神経なども巻き込まれるため、非常に強い痛みを感じる。
(Ⅲ度に近い場合は神経もダメージを受けるため痛みは逆に減少)治癒後にケロイドが残る可能性大。
(Ⅲ度熱傷)・・・皮膚の最下層(真皮の下)にある皮下組織までダメージが及んだ重症のやけど。水疱形成は無く、神経、血管がほぼ全滅するため白っぽい色調になり、痛みはほとんど感じない。治癒まで1~3ヶ月くらいかかる。重症のやけどでは感染症や脱水を起こしやすいので集中治療が必要。植皮などの手術が必要なこともある。
<原因>
一般的なもの・・・アイロンや沸騰したお湯、蒸気など温度の高いものに触れること。
紫外線・・・日焼けもやけどの一種である。(短時間でも紫外線が強い場所に行く時は衣服などで物理的に遮光する)
化学熱傷・・・酸性度やアルカリ性度が高い化学物質などは長時間をかけて皮膚や皮下組織にダメージを与えて壊死を引き起こすので要注意。
<日常の注意点>
*化学物質が付いたらすぐに水道の水で洗い流す。
*衣類の上から熱湯を被った場合は衣類を脱がずに着たまま水道の水で冷却する。
*紫外線を防ぐために日焼け止めの使用の他、帽子、上着など物理的な遮光も有効である。
*アイロン、ヘアアイロンなどを幼児の手に届くところに置かない。
*受傷後、流水などで冷却することは「熱による組織ダメージの拡大を防ぐためである。火傷しなかったことにはならない。
ほくろ(色素性母斑)

ほくろ(色素性母斑)とは、成長過程において色素細胞になりきれなかった母斑細胞という細胞が増殖することによっておこる皮膚良性腫瘍の一種。医学的には「母斑細胞母斑」または「色素細胞母斑」という。
<症状>
平坦なものや盛り上がったもの、真っ黒なものや肌色に近いものまで様々な種類がある。
<原因>
成長過程において色素細胞になりきれなかった母斑細胞が増殖して生じる。生まれた時にすでに存在するものもあれば、成長する途中で新たに出来てくるものもある。
<日常の注意点>
ほくろは良性腫瘍だが、以下のような場合は悪性黒色腫の可能性がある。
*形が左右非対称
*ほくろの輪郭がギザギザしている、曖昧なもの。または色が滲んで見える。
*色にムラがある。
*直径が6mm以上である。
*大きさや色、形などに変化がみられる。
このような所見がある場合は専門医の診察を受ける事。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)とは皮膚の表面の細胞が過剰に増殖することで銀白色の皮膚の粉(鱗屑)が付着した赤い皮疹が全身に生じる疾患。
<症状>
境界明瞭な紅色局面または紅色丘疹で、銀白色の厚い鱗屑を付着。機械的刺激(外傷、日光照射、摩擦刺激、予防接種など)を受けやすい肘、膝、頭部、臀部に好発する。皮疹は乾燥し、軽度のかゆみを伴うことがある。その他、爪の肥厚、剥離、点状陥凹を伴うことがある。
*ケブネル現象陽性、*アウスピッツ現象陽性。ケブネル現象:皮疹が無い部位に機械的刺激が加わると刺激を受けた部位にも同様の皮疹の発症を見る現象。
*アウスピッツ現象・・・尋常性乾癬では真皮乳頭が上行し、その部分の表皮が薄くなるため、厚い銀白色の鱗屑を剥すと毛細血管が露出して点状の出血がみられる。
<原因>
発症には
(1)遺伝的素因(2)環境因子(3)免疫学的要因が加わっているとされる。(1)常染色体不規則優性遺伝。HLAーB13,B16,B17,BW39,CW6,CW7CW11,DRW7等が出現する。(2)日光などの光線、気候(冬季に増悪傾向)、細菌感染(溶連菌)。(3)表皮のchemotaxisの亢進によるモンローの微小膿瘍およびKogojの海綿状膿疱、乾癬表皮に免疫グロブリン、補体、抗IgG因子、抗角層抗体、抗核抗体の存在。Tリンパ球系の障害。病理所見では(1)錯角化を伴った過角化。(不全角化)(2)角層下層の多核白血球からなる微小膿瘍(Munro’microabscess)(3)顆粒層の欠損と有棘層の肥厚(4)基底細胞層またはその直情層の細胞分裂像の増加(5)真皮乳頭層の浮腫と上方への突出。(6)真皮上層の毛細血管の拡張とその周囲のリンパ球を主体とした細胞浸潤。**(1)はターンオーバーが亢進しているため起こる。正常皮膚では28日のところを尋常性感染の皮膚は4日である。
<日常の注意点>
(1)機械的刺激を(外傷、日光照射、摩擦刺激など)を避ける。
*摩擦刺激は入浴時の擦り洗い、衣服による摩擦刺激など。体動時、皮膚に硬い生地(デニムなど)が触れないようにする。ゆとりのある服を着る。
(2)糖尿病や心血管系疾患の合併が多く、それらも悪化させる要因になるのでそれらの経過観察、治療も重要である。
紫外線治療(ナローバンドUVB)

ナローバンドUVB
紫外線の中でも人体に影響が少ない波長域を使用する為、副作用が少なく近年注目を集めている光線療法の一つです。
尋常性乾癬、掌蹠膿疱症などの他、難治性の痒みを伴う湿疹に有効です。
外用療法と併用するとより有効です。
週一回か、10日に一回くらいの治療間隔がお勧めです。